2025年の秋、住宅ローンの金利はどう動いているのでしょうか。
「日銀の政策金利が0.5%で据え置きになった」「変動金利も横ばい」と聞くと、「それなら今がチャンスかも」と感じる方も多いかもしれません。確かに、現在の変動金利はおおむね0.6〜0.7%前後と、過去と比べても低い水準が続いています。
しかしその一方で、固定金利(たとえばフラット35)は1.8〜1.9%台へとじわじわ上昇。「長期金利が上がり始めている=将来の上昇リスクがある」というシグナルでもあります。
金利が据え置かれている今は、表面上“静かな時期”のように見えますが、実は金融機関の優遇幅の縮小や、審査条件の見直しなど、内部的な変化が進み始めているタイミングでもあります。
新築住宅の場合、契約から建築、引き渡しまで数ヶ月かかるため、「今の金利で契約しても、実行時には上がっていた」というケースも起こり得ます。
この記事では、2025年秋の金利状況をもとに、これから家づくりを始めるご家庭が知っておきたい“変動金利ローンの考え方”を整理していきます。
金利の動きを正しく理解するためには、まず政策金利と住宅ローン金利の関係を知っておくことが大切です。政策金利が据え置かれている今は、住宅ローンの金利も安定しているように見えますが、実際には長期的な金利上昇の兆しが出ています。
ここでは、日銀の方針と市場の動き、そして固定と変動の差がなぜ生まれるのかを詳しく見ていきましょう。
日銀は2025年6月以降、政策金利を0.5%で据え置いています。物価や賃金の動向が落ち着きつつあることから、現段階では「急な利上げは行わない」という方針を維持しています。
しかし、これを「もう上がらない」と受け取るのは早計です。
物価や為替の動き次第では、来年以降に追加利上げが検討される可能性もあります。
9〜10月は大きな変化が見られませんでしたが、固定金利型の商品では金利上昇が進み、長期金利がじわじわと上がっています。これは、将来的な利上げを市場が先取りしている動きともいえます。
つまり、今は“静かな据え置き期間”でありながら、次の上昇に向けた準備段階と見ることもできるのです。
固定金利は長期金利に連動するため、将来の金利上昇を織り込んで少しずつ上がっています。これに対し、変動金利は短期金利を基準にしており、政策金利が据え置かれている間は横ばいが続くのです。
ただし、「据え置き=安心」とは限りません。優遇金利の引き下げ幅が縮まれば、実質的に支払う金利が上がることもあります。銀行が“リスク回避モード”に入ると、見た目以上に家計への影響が出る可能性もあるのです。
変動金利は低金利が魅力で、初期返済の負担を抑えやすいのが特徴です。ただし、金利上昇局面を迎えたときにどう備えるかを理解しておくことが重要です。
ここでは、変動金利のメリットと注意点を具体的に見ていきましょう。
変動金利の最大の魅力は、固定金利よりも初期の金利が低く、月々の返済額を抑えられることです。
例えば、3,000万円を借り入れた場合、金利0.6%と1.9%では、毎月の返済額に1万円以上の差が出ることもあります。返済が始まる初期の負担を軽くできることは、子育て世帯や共働き世帯にとって大きな安心材料といえるでしょう。
一方で、変動金利は金利上昇リスクを伴います。
5年ごとに返済額を見直す「5年ルール」や、1回の見直しで返済額が1.25倍までに制限される「125%ルール」などが設けられていますが、金利上昇が続けば返済期間が延びることもあります。
実際、仮に金利が1%上がった場合、月々の返済額は数千円〜1万円程度増える試算となります。繰上げ返済やボーナス併用返済など、リスクを吸収するための“逃げ道”を確保しておくことが大切です。
住宅ローンの中でも新築の場合は、契約から引き渡しまでの期間が長いため、金利変動の影響を受けやすい傾向にあります。
ここでは、実際の金利適用のタイミングと、家計の余裕を確保するための考え方を紹介します。
新築の場合、契約から引き渡しまでに半年以上かかることも珍しくありません。そのため、金利の適用タイミングを誤解していると、「着工時と引き渡し時で金利が違った」という事態が起こります。
多くの金融機関では、実際に融資が実行された月の金利が適用されるため、契約時に“実行月の金利”を想定しておくことが重要です。
変動金利を選ぶ場合、将来の金利上昇を見越して家計に余裕を持たせておきましょう。
例えば、金利が1%上昇したときの返済額をシミュレーションし、その差額を毎月貯蓄に回すという方法もおすすめです。
万一の金利上昇時にも、貯蓄分で返済増加分を吸収できれば、生活の安定を守ることができます。金利変動に備えた“ゆとり設計”が、安心した家づくりにつながるのです。
2025年秋の住宅ローン金利は、変動型が据え置き、固定型がじわじわ上昇という静かな局面です。
しかし、この「動かない今こそ」が油断してはいけない時期でもあります。政策金利が0.5%で据え置かれているうちは安定して見えますが、長期的には上昇に向かう可能性があります。
新築ローンを検討する際は、“低金利の今”だけを見るのではなく、“将来の安心”を見据えた計画づくりを意識しましょう。金利の動きを理解し、余裕をもった返済計画を立てることが、ご家族様の暮らしを長く守る鍵となります。
SEISYOでは、家づくりのスタートで「どのようなライフスタイルをお考えですか?」とお聞きします。お客様の理想のライフスタイルを実現し、笑顔で暮らし続けて頂くために、ライフスタイルを明確に決めてから家づくりをスタートすることは最も大切なことだと考えております。是非、SEISYOにご相談ください。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
https://seisyo-co.com/contact2/
SEISYOの公式LINEアカウントでは、家づくりの知識やイベント情報をいち早くお伝えしております。これから家づくりをお考えの方がお見えになられましたら、是非、ご登録ください。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
https://lin.ee/ehujE0m
大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。
大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。