都市部での家づくりにおいて、土地の広さに制限があることはよくある悩みのひとつです。特に15坪前後の狭小地では、「本当に快適に暮らせるのか?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。ですが、そんな狭小地でも3階建て住宅という選択肢を活用すれば、限られた土地の中でも明るく広々とした住まいをつくることが可能です。
今回は、限られた敷地を最大限に活かすための間取りの工夫や、暮らしを快適にするためのデザインアイデアをご紹介いたします。狭小地での家づくりをお考えの方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
都市部では駅近や人気エリアほど土地が小さく、形状も不規則なことが多くなります。こうした狭小地において、限られた床面積を有効に活かす手段として注目されているのが「3階建て住宅」です。
平屋や2階建てではスペースが足りない場合でも、縦に空間を伸ばすことで、十分な部屋数や生活空間を確保することが可能になります。また、建築基準法や地域の用途地域によって高さ制限や斜線制限がある場合もありますが、適切に設計すれば法的な制約の中でも機能的な住まいを実現できます。
限られた土地で開放感を演出するためには、空間の“抜け”と“光”が重要な要素となります。ここでは、狭小地でも広く快適に感じられる間取りの工夫をご紹介します。
建物に囲まれてしまう可能性が高い1階と比べて、2階にLDKを配置することで上空からの自然光を取り込みやすくなります。特に南向きの大きな窓や、建物の上部に設けるハイサイドライト(高窓)を取り入れることで、リビング全体に光が行き渡り、日中は照明に頼らずとも十分な明るさを確保できます。
また、吹き抜けを組み合わせることで上下階の空間がつながり、光がより深く室内に届くようになります。これにより、狭小地でありながらも圧迫感のない、開放的な暮らしを実現できます。
壁やドアなどの仕切りが多いと、空間が物理的に分断されるだけでなく、視線の流れが遮られるために心理的な閉塞感も生まれてしまいます。特に狭小住宅においては、視線が遠くまで通ることで“奥行き”を感じやすくなるため、間仕切りの少ないオープンな設計が重要です。
例えば、リビング・ダイニング・キッチンを一体化させた空間にすることで、実際の床面積以上の広がりを感じることができます。さらに、家具の配置や天井高の変化をうまく利用すれば、空間にリズムを持たせながらも、閉塞感のない住まいをつくることができます。
限られたスペースを最大限に活かすには、階段下や壁の厚みなどの“デッドスペース”を有効に使った造作収納が非常に効果的です。
例えば階段下には引き出し式の収納を設けたり、小さなパントリーや書斎スペースとして活用することも可能です。また、壁の厚みを活かしてニッチ棚を設けることで、日用品や装飾品をすっきりと収めることができます。こうした収納をあらかじめ設計段階で組み込んでおくことで、家具を最小限に抑えられ、室内が広くすっきりとした印象になります。
見た目の美しさだけでなく、掃除のしやすさや安全性の面でもメリットがあり、暮らしやすさに直結する工夫といえるでしょう。
縦に長い3階建て住宅には、快適に暮らすために意識すべきポイントもあります。以下の点に配慮することで、暮らしやすさを保ちながら安心して住まうことができます。
階段の数が多くなる分、毎日の昇り降りが想像以上に負担になることがあります。特に高齢のご家族様や小さなお子様がいる場合は、移動の負担が暮らしの快適さに直結します。そのため、各階にどのような機能を持たせるかを明確にし、できる限り生活動線をシンプルに整えることが重要です。
たとえば、日常生活の中心となるLDKや水回りを2階にまとめることで、上下移動を最小限に抑える工夫ができます。また、将来的なことを見据えて、後付け可能なホームエレベーターの設置スペースを確保しておくと、老後も安心して暮らせる住まいになります。
キッチン・お風呂・洗濯機などの水回り設備は、1カ所に集約することで配管の距離が短くなり、工事費用やメンテナンスコストの削減にもつながります。
また、家事動線がスムーズになることで、毎日の家事がぐっと効率的になります。特に2階にLDKを設ける場合には、料理・洗濯・入浴といった生活の中心が同じフロアにまとまるため、上下階の移動が少なくなり、身体的な負担も軽減されます。
最近では洗面室とランドリールームを兼ねた多機能空間を2階に配置するケースも多く、室内干しスペースやファミリークローゼットとの連携により、家事のしやすさが格段に向上します。
お子様の成長やご夫婦の年齢の変化など、ご家族様のライフスタイルは年月とともに移り変わっていきます。
たとえば、お子様が小さいうちはリビング横に遊び場としてのスペースがあると便利ですが、成長に合わせて個室が必要になったり、学習スペースとして使い方を変更することもあるでしょう。
また、将来的にご夫婦のどちらかが在宅ワークを始めた場合には、静かなワークスペースが求められるかもしれません。こうした変化に柔軟に対応できるよう、間仕切りを可動式にしたり、収納や空間に余白を持たせるなど、将来的な暮らしの変化に合わせてレイアウトを調整できる“フレキシブルな空間設計”を意識することが大切です。
狭小地の家でも、工夫しだいで視覚的に広く・明るく見せることが可能です。以下のようなデザインテクニックを取り入れることで、空間の印象を大きく変えることができます。
内装は白やベージュといった明るく清潔感のある色を基調とすることで、光を反射しやすく、室内全体を明るく広く見せる効果が期待できます。そこにオーク材やヒノキ、杉などの木目が美しいナチュラル素材を取り入れることで、視覚的な柔らかさと温かみが生まれ、落ち着いた印象の空間になります。
また、床材・壁面・天井などで色味にグラデーションをつけると、単調にならず奥行きが生まれます。さらに間接照明や自然光との組み合わせによって、素材の風合いがより引き立ち、狭小住宅であっても豊かで心地よい空間を演出できます。
階段部分を視線が通るスケルトンタイプにすることで、上下階の空間に連続性が生まれ、閉塞感を軽減しながら空間の広がりを演出できます。階段を構造体としてだけでなく、インテリアの一部としてデザインすることで、空間に奥行きやアクセントが加わります。
特にスチールやアイアンを使った手すりは、強度を保ちつつも視覚的に圧迫感を与えないため、狭小住宅との相性が良好です。また、踏板の厚みや色合い、素材感にもこだわることで、階段全体が空間に溶け込み、スタイリッシュな印象を与えることができます。
限られた床面積を有効に使いながらも、開放感を出すには“立体的な広がり”を意識した空間づくりが重要です。例えば、吹き抜けを取り入れることで上下階の空間がつながり、縦方向への視線の抜けが生まれます。これにより、実際の床面積以上の広がりを感じることができます。
また、中庭を設けることで、建物の内側に光と風を取り込むと同時に、屋外空間が視覚的に加わり、室内がより開放的になります。さらに、奥行きのあるバルコニーをリビングとフラットにつなぐことで、室内と屋外の境界があいまいになり、視線が自然に外へと導かれるようになります。
こうした“視線の抜け”や“空間の重なり”を意識することで、狭小住宅であっても圧迫感を抑え、広がりと余裕のある住まいを演出できます。
15坪程度の狭小地であっても、3階建てという選択肢を上手に活用すれば、家族全員が快適に暮らせる住まいを実現することができます。間取りやデザインに工夫を凝らし、暮らしやすさと開放感の両立を目指しましょう。
限られた土地での家づくりには、設計の柔軟性や施工の技術力が重要です。狭小地での施工実績が豊富な住宅会社に相談することで、自分たちの理想に近づける第一歩となるでしょう。
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大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。
大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。