注文住宅のコンセント計画は意味がない?“暮らしの変化”を見据えた電気設計 | 株式会社 盛匠|滋賀県栗東市の工務店
2025/2/14

注文住宅のコンセント計画は意味がない?“暮らしの変化”を見据えた電気設計

注文住宅を建てる際、多くの方が時間をかけて考えるのがコンセント計画です。SNSやブログでは「ここにコンセントを増やしておけばよかった」「家事動線に合わせた配置が重要」などのアドバイスが溢れています。しかし、果たして綿密なコンセント計画は本当に意味があるのでしょうか?結論から言うと、コンセントの位置を完璧に決めることは不可能です。なぜなら、ライフスタイルは年月とともに変化し、必要な電気設備も増減するからです。そこで、従来の「固定されたコンセント計画」に囚われず、将来の変化に柔軟に対応できる電気設計を考えることが重要になります。本記事では、「暮らしの変化を見据えた電気設計」の考え方を解説し、注文住宅のコンセント計画をどのように見直せば良いのかを掘り下げていきます。

従来のコンセント計画の問題点

一般的に、コンセントの配置は間取りを決めた後に詳細を詰める工程になります。しかし、この方法にはいくつかの問題点があります。

ライフスタイルの変化に対応できない

住宅を建てる段階では、今の生活に合ったコンセントの配置を考えます。しかし、10年後、20年後に同じ生活スタイルでいるとは限りません。お子様の成長、テレワークの普及、家電の進化などにより、必要な電源の位置は大きく変わる可能性があります。

家具やインテリアの配置変更が難しくなる

最初にコンセントの位置を決めてしまうと、後から家具や家電の配置を変更する際に制限が生じることがあります。例えば、「ここにデスクを置きたいのにコンセントがない」「模様替えしたら延長コードが必要になった」といったケースです。

予測できない新しい家電の登場

昔は考えられなかったスマート家電や電動自転車の充電設備、EV車用の電源など、新しい電気設備が次々と登場しています。これに対して、あらかじめ完璧なコンセント配置を計画するのは難しいのが現実です。

“暮らしの変化”に対応できる電気設計とは?

では、どのような電気設計が将来の変化に柔軟に対応できるのでしょうか?ポイントは固定化しすぎないコンセント計画にあります。

フレキシブルな「マルチコンセント」エリアを作る

家の中に、どこにでも使える「汎用コンセントエリア」を設けることで、後々のライフスタイルの変化に対応しやすくなります。例えば、

・リビングの壁面全体にコンセントを設置 → 家具の配置を変えても困らない
・キッチン周りに広めのコンセントゾーンを確保 → 将来増える調理家電にも対応
・ワークスペースには天井にもコンセントを用意 → 吊るすタイプのライトや機器に対応

延長コードではなく「床・壁・天井の電源ポイント」を活用

延長コードで電源を取るのは見た目も悪く、コードが邪魔になることもあります。その代わりに、床・壁・天井に電源ポイントを用意することで、必要な時にだけ使えるスマートな配線が可能です。

・床にコンセントを設置 → ソファやダイニングテーブルの下に隠せる
・天井に電源を配置 → 吊り下げ式照明やプロジェクターに対応
・壁のモール型コンセント → 必要に応じて追加・変更ができる

スマートホーム対応の電気設計

スマートコンセントやIoT機器を活用することで、電源のオンオフや消費電力を遠隔で管理できるようになります。

・Wi-Fi対応コンセント → 外出先から電源を制御
・スマートブレーカー → 電気使用量をアプリで確認
・人感センサー付きコンセント → 使わないときは自動オフ

具体的な施工アイデア

「暮らしの変化に対応する電気設計」を実際に取り入れるために、具体的な施工アイデアを紹介します。

「コンセント多め」は正解だが、配置を分散する
→ ひとつの壁に集中させるのではなく、家全体にバランスよく配置することで、後々の使い勝手が向上します。

「床下配線」や「モールコンセント」を活用
→ 新築時に埋め込みコンセントを施工しておくと、将来的に配線を増やしたくなったときに対応しやすくなります。

「二重天井・二重床」で配線を後から変更できるようにする
→ 電源の増設や移動がしやすくなり、コンセント計画に悩む必要が減ります。

「家族構成の変化に合わせた電気計画」を前提にする
→ お子様が独立した後、テレワークスペースとして使う部屋のコンセント配置を変えやすくするなど、長期的な視点で設計するのがポイントです。

まとめ

注文住宅のコンセント計画は、将来のライフスタイルを完全に予測することができないため、「完璧に決める」こと自体に限界があります。そのため、フレキシブルに対応できる電気設計を取り入れることが重要です。
「固定された計画」にこだわるのではなく、「変えられる計画」を前提にすることで、どんな暮らしの変化にも対応できる家になります。ぜひ、柔軟な電気設計を取り入れた住まいづくりを検討してみてください!

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著者プロフィール

中島 盛夫
株式会社盛匠代表取締役[保有資格:二級建築士、宅地建物取引士]

大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。

株式会社盛匠代表取締役
中島 盛夫
[保有資格:二級建築士、宅地建物取引士]

大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。

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