【玄関で差がつく】“第一印象”を左右する新築玄関の設計ポイント | 株式会社 盛匠|滋賀県栗東市の工務店
2025/8/12

【玄関で差がつく】“第一印象”を左右する新築玄関の設計ポイント

玄関は、来客が最初に目にする場所であり、ご家族様が毎日通る大切な空間です。家の“顔”ともいえる玄関は、見た目の印象だけでなく、防犯性や快適性、使い勝手にも大きく関わります。
しかし、新築計画の際にはリビングやキッチンに意識が向きやすく、玄関は後回しにされることも少なくありません。その結果、完成後に「靴が入りきらない」「冬になると寒い」「昼間でも暗い」といった不満が出てしまうこともあります。
この記事では、防犯性・収納・採光・断熱という4つの視点から、快適で魅力的な玄関づくりにつなげる方法をご紹介します。

防犯性を高める玄関設計のポイント

玄関は家の安全を守る最前線です。計画段階から防犯性を意識し、安心して暮らせる住まいづくりを実現する方法をご紹介します。

玄関ドアと鍵の選び方

防犯性を高めるためには、ディンプルキーや電子錠など、防犯性能の高い鍵を採用しましょう。鍵は「1ドア2ロック(上下2カ所)」が基本で、シリンダーはCPマーク付きやドリル耐性の高いタイプが安心です。
電子錠は暗証番号・ICカード・スマホ・ワンタイムコードなどの方式があり、オートロックや解錠履歴の確認ができる製品を選ぶと不在時も安心感が高まります。
サムターン回し対策としては脱着式・可変式のサムターンやカバー付きのものを選び、こじ開け対策には鎌デッドボルトと受け座(ストライク)を長いビスでしっかり固定するなど、侵入リスクを大幅に下げられます。
さらに、合鍵はカード認証式など、複製リスクを抑えられる方式を選ぶと安心です。

外構で死角をなくす

玄関まわりは「顔・手元・足元」の三点を明るく照らすことが防犯の基本です。
表札やインターホン付近は常夜灯や人感センサーで柔らかく照らし、鍵穴やポストの手元には局所照明を配置して影を作らないようにします。
アプローチは足元灯や間接照明を組み合わせて暗がりをなくし、防犯カメラは来訪者の顔と手元が映る位置・高さに設置します。
植栽は腰高程度に抑え、塀やフェンスは適度に透け感のあるデザインを選び、隠れ場所を作らない工夫をしましょう。

不在を悟らせない工夫

宅配ボックスや郵便受けは通りから直接見えない位置に配置し、郵便物やチラシが溜まりにくい設計にします。
タイマー付きの照明やスマート家電の遠隔操作機能を利用して夜間の点灯パターンを設定すれば、長期不在でも生活感を演出可能です。
SNSで外出予定をリアルタイム発信しない、近隣に郵便物の回収をお願いするなど、人の気配を感じさせる工夫も効果的です。

収納計画で玄関をスッキリ保つ

使い勝手の良い収納は、玄関を常に整った状態に保ちます。日常的に使う物と季節物を区別し、効率的に収納できる仕組みをご紹介します。

シューズクロークの広さと配置

人数や靴の種類・所有数、季節ごとの入れ替え頻度を基に必要量を算出します。
2方向から出入りできる回遊動線にすると混雑を避けられ、動線幅は90cm以上を確保すると快適です。
可動棚やブーツ専用の高さを設けると収納効率が上がり、換気や除湿機能を加えれば臭いや湿気対策にもなります。

靴以外の収納アイデア

傘やベビーカー、スポーツ用品、アウトドアグッズなどは使用頻度や重量に応じて配置します。重い物は下段、軽い物や使用頻度の高い物は腰高に。
壁面にはフックや有孔ボードを設け、小物や季節限定品も効率的に収納します。

オープン型とクローズ型の違い

オープン型は通気性と視認性に優れ、日常使いに向きますが、見た目の整理が必要です。クローズ型は美観を保てますが、湿気や臭い対策が必須です。
両方を組み合わせ、使用頻度や用途に応じて使い分けることで利便性と美観を両立できます。

採光で明るく開放的な玄関に

自然光を取り入れることで、玄関はより広く、明るく感じられます。設計段階で採光の位置や方法をご紹介します。

採光窓・スリット窓の活用

玄関は家の第一印象を決める場所であり、明るく開放的な雰囲気を作るには採光の工夫が欠かせません。
玄関ドアや壁に縦長や横長の採光窓を設けることで、日中は照明を使わなくても自然光を取り入れられます。窓の位置は方角や周囲の建物との距離を考え、朝日や柔らかな午後の日差しを効果的に採り込めるようにしましょう。
型ガラスやすりガラスを使えば、外からの視線を遮りながら光を拡散できます。さらにLow-E複層ガラスを採用すれば、断熱性・遮熱性が高まり、夏は涼しく冬は暖かい環境を維持できます。
窓枠には樹脂やアルミ樹脂複合を選ぶことで結露の発生も抑えられます。こうした工夫は照明コストの削減だけでなく、玄関全体の快適性やデザイン性の向上にもつながります。

北向き玄関の明るさ対策

北向きの玄関は一年を通じて直射日光が入りにくく、暗くなりがちです。この場合、トップライトや高窓(ハイサイドライト)を設置することで、安定した自然光を確保できます。
天井付近から光を取り込む方法は、外からの視線を避けながらも玄関を明るくできるのが魅力です。
内装材は白やアイボリー、ペールトーンなど反射率の高い色を選び、光を部屋全体に拡散させましょう。さらに、鏡やガラス素材を用いた建具、ガラス入りの室内ドアなどを使えば光の通り道が広がります。
隣接する部屋から光を引き込む間取りにすることも有効です。また、人工照明も昼白色や電球色を組み合わせると、時間帯や季節に応じた最適な明るさが作れます。これらを組み合わせることで、北向きでも明るく快適な玄関を実現できます。

外からの視線を遮る方法

玄関は採光を確保しつつ、プライバシー保護も重要です。外からの視線を遮るには、すりガラスやルーバー窓の活用が効果的です。
ルーバーは羽根の角度を調整することで光の量や視線の入り方をコントロールできます。
窓の高さや形状を工夫し、視線の届きにくい位置に設置するのもポイントです。さらに、室内側にロールスクリーンやプリーツスクリーンを組み合わせれば、時間帯や天候に応じて光と視線の調整が可能になります。植栽を使った目隠しも、外観デザインと調和しながら視線を遮る自然な方法です。
これらの工夫を組み合わせることで、防犯性を高めつつ、採光とデザイン性を両立した玄関空間をつくることができます。

断熱性で一年中快適な玄関に

断熱性能を高めることで、玄関は季節を問わず快適に保てます。冷暖房効率も向上し、省エネにもつながる方法をご紹介します。

断熱性能の高い玄関ドア

玄関は住宅の中でも外気と直接つながる場所であり、冬の冷気や夏の熱気が入り込みやすいポイントです。そのため、断熱性能の高い玄関ドアを選ぶことが快適な室内環境づくりに直結します。
選定時には「断熱等級」や「熱貫流率(U値)」を確認し、地域や気候条件に適した製品を選びましょう。寒冷地では特に高断熱仕様が有効で、暖房効率を高め光熱費の削減にもつながります。
素材によって性能も異なり、金属製ドアは耐久性や防犯性に優れますが、断熱材を内蔵したタイプを選ぶことが重要です。
一方、木製ドアは自然素材ならではの温かみと高い断熱性、デザイン性を兼ね備えており、住宅の雰囲気を格上げできます。近年では、樹脂複合枠や複層ガラス付きのデザインドアも普及しており、断熱と意匠性の両立が可能になっています。

温度差を減らす工夫

玄関からの温度差を抑えるためには、外気の侵入を防ぐ構造的な工夫が有効です。代表的なのが二重ドアや風除室の設置で、外扉と内扉の間に空間を設けることで、空気の層が断熱材の役割を果たし、冷気や熱気が直接室内に流れ込むのを防ぎます。
この方法は特に寒冷地や強風地域で効果的です。
また、ドアの気密パッキンを定期的に点検・交換することで、隙間風を防ぎ気密性を維持できます。さらに、玄関内に間仕切りを設けてリビングとの距離を確保すれば、温度差による不快感を減らせます。
こうした温度差対策は、家全体の冷暖房効率を高め、年間の光熱費削減にも貢献します。

床・壁の断熱強化

玄関の快適性を高めるには、床や壁の断熱も重要です。
特に土間部分はコンクリートの蓄熱・放熱性により外気温の影響を受けやすいため、断熱材を土間下に施工することで冬の底冷えや夏の熱気のこもりを防げます。
断熱材には押出法ポリスチレンフォームや高性能フェノールフォームなどがあり、施工条件や予算に応じて選択可能です。また、外壁と接する部分の壁面断熱を強化することで、外気との熱交換を抑えられます。
リフォーム時には、既存壁の内側に断熱パネルを追加する方法も有効です。さらに、玄関マットやラグを敷くと体感温度が上がり、冬場の冷え込みを軽減できます。
こうした多層的な断熱対策は、玄関の快適性を長期的に維持するために欠かせません。

まとめ

防犯性、収納、採光、断熱の4つをバランスよく設計することで、玄関は見た目だけでなく機能面でも優れた空間になります。新築計画の初期から意識して取り入れ、毎日気持ちよく出入りできる“家の顔”を作りましょう。

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著者プロフィール

中島 盛夫
株式会社盛匠代表取締役[保有資格:二級建築士、宅地建物取引士]

大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。

株式会社盛匠代表取締役
中島 盛夫
[保有資格:二級建築士、宅地建物取引士]

大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。

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