一日は「朝・昼・夜」で求める快適さが変わります。朝は光と風で体内リズムを整え、昼は家事や学びをスムーズに行い、夜はまぶしさや外からの視線を抑えて心が落ち着く環境に切り替えることが大切です。しかし、こうした“時間の流れ”を意識した家づくりは、実際にはあまり語られていません。本記事では、朝・昼・夜という時間帯ごとに快適さを切り替える工夫を、設計や間取り、数値的な目安を交えて詳しくご紹介します。
「メラノピックEDI(Melanopic Equivalent Daylight Illuminance)」とは、光の“明るさ”を視覚だけでなく、体内時計など非視覚的な働きに与える影響として数値化した指標です。
人は目に入る光のスペクトルによって、眠気を感じたり、集中力が高まったりします。メラノピックEDIは、この光の生理的効果を「標準的な昼光(D65)」に換算して何ルクス相当かで表します。
・朝は 250 lx以上 が推奨され、体内時計を整える効果が期待できます。
・夜は 10 lx以下 に抑えると、入眠しやすい環境づくりにつながります。
「lx(ルクス)」は照度の単位で、「どれだけ明るい光がどの面にどれくらい当たっているか」を表します。
例えば、
・晴れた日の屋外:10,000 lx以上
・オフィスや教室:500 lx前後
・リビングのくつろぎ空間:100〜200 lx程度
この“ルクス”に「光の質(色や波長)」の情報を掛け合わせたものが、メラノピックEDIです。つまり「どれくらい明るいか」と「どんな質の光か」を組み合わせて、人のリズムや快適さを評価できるのです。
朝は一日の始まりを整える大切な時間です。眠っていた体を目覚めさせるには、自然光を浴びて体内時計をリセットすること、そしてさわやかな風を取り入れて空気を入れ替えることが効果的です。設計段階から光と風の流れを意識すると、朝の支度や朝食の時間が快適に過ごせる空間になります。
・朝の目線高さでメラノピックEDI 250 lx 以上を確保すると、体内時計がリセットされやすくなります。窓際の朝食席や東向き寝室が効果的です。足りない場合は高演色・高CCTの照明を短時間点灯させましょう。
・日中の明るさを保つにはデイライトファクター(DF)2〜5%が目安。吹抜けや高窓を使うとLDKの奥まで自然光を届けられます。
・居室の可開口面積は床面積の5%以上が快適な通風の目安。南北に抜けるクロス換気を基本にすると風が滞りません。
・単面採風の場合は有効範囲が室深=天井高の約2.5倍まで。取り入れ口は低く、排出口は高い位置にするのがポイントです。
昼の時間帯は、家事や勉強、在宅ワークなど多くの活動が重なるため、効率よく動ける導線と快適に過ごせる明るさが重要です。動線が整えば家事の負担が軽減され、学びや仕事に集中できる空間を確保できます。自然光と人工照明を組み合わせる工夫で、昼の時間を有意義に過ごすことができます。
・洗濯→干す→畳む→収納を最短距離で結ぶループ型にすると効率的です。サンルームや屋根付き物干しスペースは、高照度+通風を兼ねて設計するのがおすすめです。
・机上面は300〜500 lxを目安に。居間は100〜200 lx程度でも、タスクライトで作業面を補うと集中しやすくなります。
・直射日光はレースカーテンや外付けスクリーンで拡散し、まぶしさを抑えながら自然光を取り入れましょう。
夜は一日の疲れを癒やし、心と体を休めるための時間です。そのためには強い光や外からの視線、生活音をうまくコントロールし、落ち着ける空間に切り替えることが重要です。照明や窓の工夫、外構の設計を組み合わせることで、安心して眠りにつける環境を整えることができます。
・就寝3時間前からはメラノピックEDI 10 lx以下が推奨。電球色の間接照明やフットライトを中心にし、ダウンライト直下は避けると入眠しやすくなります。
・リビングなどは100〜200 lx程度で十分。必要な場所だけタスク照明を使い分ける“面+点”の二層設計が理想です。
・寝室の夜間騒音は30 dB(A)未満が快適な目安。道路側には高性能サッシや植栽を配置し、音と視線を同時にカットします。
・窓は高窓や縦スリット、可動式ブラインドを組み合わせて、日中の採光を保ちながら夜はプライバシーを確保できます。
朝:窓際でメラノピック250 lx、クロス換気、東〜南東の窓配置。
昼:机上300〜500 lx、居間100〜200 lx+タスク灯、DF 2〜5%。
夜:メラノピック10 lx、間接照明中心、寝室30 dB(A)以下。
窓計画:東面に寝室やダイニングを配置。吹抜けや高窓で採光とプライバシーを両立。
照明:昼は自然光を活かしつつ必要な場所に補助照明。夜は低照度・間接照明中心。
外構:植栽や袖壁で風の流れと視線をコントロール。
時間の流れに合わせた家づくりは、暮らしの“オン・オフ”を切り替える工夫そのものです。朝は自然光と風で目覚め、昼は動線や照度で効率的に過ごし、夜は光と音を抑えて安らぐ。この“時間をデザインする発想”を住まいに取り入れることで、ご家庭の暮らしはより快適で健康的なものになります。
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大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。
大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。