フルローンで家を購入しても良いのか？

2024/1/2

フルローンとは、家の購入費用全てを住宅ローンによって捻出する方法になります。家の購入費用とは、建築費用、消費税、諸費用を合わせた金額のことを指し、それら全てを自己資金（頭金）を使わずに住宅ローンによる融資のみで家づくりを進めることになります。今回の記事では、フルローンで家を購入しても良いのか？の問いへの回答をしていきます。

フルローンで家を購入できるのか？

一昔前までは、住宅ローンを利用する場合、建築費用（諸費用は除く）の2割の自己資金を準備することができなければ住宅ローンを利用することができませんでした。しかし、現在では、建築費用だけではなく諸費用も含めて100％融資をすることができます。ということは、家づくりを進めるにあたって、融資額や審査に通過できるかどうかという課題はありますが、それらを除けばフルローン（100％融資）で家を購入することはできるということになります。

フルローンで家を購入して良いのか？

フルローンで家を購入することはできます。しかし、自己資金を1円も使用せず住宅ローンの融資を受け、家づくりを進めてしまっても良いのか？という不安が残る方もいらっしゃるのではないでしょうか？仮に建築費用＋消費税＋諸費用を合わせた金額が4000万円だとしましょう。自己資金を500万円用意することができた場合、借入額は3500万円になります。この500万円の差によって毎月支払っていく返済額が500万円分の差が出てきます。しかし、それだけで言えば4000万円の融資に該当する毎月の返済額に対し、支払うことができるのであれば問題ありません。その視点ではなく、住宅ローンの融資を受ける時は、建築後の預貯金に注目することがとても重要になります。

建築後の預貯金とは？

自己資金を使用して家を建てるか？否か？についての問いに対して答えるのであれば、答えはご家庭ごとによって変わってくると言えます。その理由は、建築後に必要な資金は、お客様ごとに違ってくるからです。
建築後、住宅会社から建物のお引き渡しを受けることになりますが、その後に必要になるお金があります。それは、
・お引越しの費用
・家具、家電を購入する費用
・インテリアを購入する費用
など、お引き渡し後にも現金が必要になることがあります。それだけでなく、お子様の進学にかかる費用など「家以外にかかる費用」があると思います。それらのことをしっかりとイメージして、「建物にいくら自己資金を使用しても良いのか」を把握し、その上で自己資金額を決める必要があります。