2×4工法は地震に強いって本当? | 株式会社 盛匠|滋賀県栗東市の工務店
2024/3/5

2×4工法は地震に強いって本当?

2011年の東日本大地震、そして2024年の能登半島地震など度重なる大きな地震が相次ぎ、家を購入される計画のある方にとって購入するための要素として建物の耐震強度は切っても切れない要素ではないでしょうか?今回の記事は、2×4工法の地震に対する影響についてお伝えします。

2×4工法とは?

2×4工法は、建築構造の世界のスタンダードであると言えます。アメリカ、カナダでは、一般住宅のほとんどが2×4工法を採用しています。それ以外の各国(オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、韓国、中国など)でも幅広く2×4工法は採用されています。

六面体構造だから強い

2×4工法は、日本古来からある在来工法とは違い、太い柱や梁は存在しません。2×4工法は枠組壁工法と呼ばれ、横2インチ38mm、縦4インチ89mmの木材を骨組みとし、合板を打ち付けることで床、壁4面、天井、合計6面を壁で覆います。
使用する木材は2×4材、2×10材と呼ばれるサイズの木材を使用し組み合わせて「枠組」をつくります。組み合わせた枠組に合板を接合し、剛性の高い「ダイヤフラム」を構成します。
一方、在来工法と呼ばれる木造軸組構法とは、柱と梁などの軸組みで支える工法です。地震や強風に耐えられるよう柱と柱の間に「筋交い」と呼ばれる木材を斜めに入れて補強します。最近では筋交いではなく2×4工法と同じように合板を貼り付けて耐震強度を高める工法もあります。

地震への影響と建築基準法

在来工法では、阪神淡路大震災によってほとんどの建物が倒壊してしまいました。しかし2×4工法の倒壊はほとんど見られず耐震強度の高さが実証されたことから、多くの住宅会社が2×4工法を採用することに繋がりました。

建築基準法の耐震強度の基準は、

・旧耐震基準(昭和56年5月31日以前に建てられた建物)
・新耐震基準(昭和56年6月1日以降に建てられた建物)

上記2つの耐震基準がありましたが、これらで建てられた建物(在来工法)が阪神淡路大震災によって倒壊してしまったため、2000年6月1日に耐震基準が見直されることとなりました。2000年以降の基準を「2000年基準」と呼びます。

大地震による2×4工法への影響

2×4工法は阪神淡路大震災以降の地震において以下のような功績があります。

・阪神淡路大震災:96.8%が補修をしなくても継続して居住可能
・新潟県中越地震:全半壊0
・東日本大地震:98%の住宅が補修をしなくとも居住に支障のない状態(津波による被害を除苦)

安心安全な2×4工法

これまで記載しましたように過去の大地震による2×4工法への影響のほとんどは全壊・半壊することなく、これまで通り居住できる状態で現存しています。
地震は2回以上の揺れに耐えることがとても重要です。その理由は一度目の大きな揺れが起きた後、荷物を準備してご家族様と共に安全な場所へ逃げることができるためです。防災グッズを用意していても2回目の揺れに耐えることができずに逃げ遅れてしまったり、防災グッズを持たずに家から出てしまっては意味がありません。
2×4工法は直近の大きな地震の何度の揺れにも耐えることが実証されています。新築だけではなく中古住宅の購入であっても2×4工法を選択することはご家族様の安全と安心を選択することと同意義だと考えております。

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著者プロフィール

中島 盛夫
株式会社盛匠代表取締役[保有資格:二級建築士、宅地建物取引士]

大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。

株式会社盛匠代表取締役
中島 盛夫
[保有資格:二級建築士、宅地建物取引士]

大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。

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