電気代の高騰が続く今、新築を計画されている方にとって「どの窓を選ぶか」という判断は、もはやデザイン以上に暮らしの快適性を左右する大きなテーマとなります。
住まいの断熱性能は壁や床だけでなく、“窓”の選び方で大きく変わり、特に近年は「トリプルガラスを選べば安心」「迷ったら性能が高い方が良い」というイメージが広がっています。しかし、実際にはトリプルガラスにも得意・不得意があり、すべての地域・すべての住宅に最適というわけではありません。
性能だけを信じて採用すると夏の暑さが増したり、開閉の重さがストレスになったり、予算配分が崩れる可能性がもあるのです。
この記事では、トリプルガラスの構造、メリット、そして意外と知られていない弱点を解説します。また、「どの部屋に採用すべきか」「地域や方角でどう判断するか」といった実践的な選び方もお伝えします。
これから新築を検討される方に“本当に必要な窓性能”が見えてくる内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
トリプルガラスとは3枚のガラスを組み合わせ、それぞれの間に空気層またはアルゴンガス層を設けた窓のことです。一般的にガラス枚数が増えるほど断熱性能は高くなり、外気温の影響を受けにくい窓になります。
さらに、樹脂サッシや複合サッシと組み合わせることで性能が安定し、冬でも室内の暖かさを逃がしにくくする環境をつくることができます。
ただし、ここで知っておきたいことは「断熱」と「遮熱」の違いです。
断熱とは“熱を伝えにくくする性能”のことで、室内の熱が外へ逃げることを防ぐ役割があります。一方、遮熱は“太陽からの熱を室内に入れにくくする性能”のことです。
トリプルガラスは断熱性能には優れていますが、遮熱性能は“ガラスの種類”によって大きく変わるため、選び方を間違えると夏に室温が上がりやすくなります。
この点こそ、トリプルガラスを理解するうえで非常に重要なポイントです。
住宅の熱損失のうち、約50〜70%は窓から発生すると言われています。壁や天井よりも、窓の性能が家の快適性に直結する理由はここにあります。
トリプルガラスはその弱点を補い、冬の冷たい外気を室内に伝えにくくすることで暖房の効率を大きく高めてくれます。朝起きたときの「足元が冷たい」「室内がひんやりする」という不快感が減り、家全体の温度差も小さくなるため、小さなお子様やご高齢の方がいるご家庭にとっても安心できるでしょう。
さらに、断熱性が高い窓は室内の暖かさを逃がさないため、エアコンの稼働時間を自然と抑えることができます。
ペアガラスと比較した場合、イニシャルコストが高いトリプルガラスですが、長期的に見ると冬の電気代を重視される方には大きなメリットといえるでしょう。
結露は、室内と窓の表面温度の差が大きいときに発生します。
トリプルガラスは断熱性が高く、窓表面の温度が極端に下がることがないため、結露を大幅に減らすことができるでしょう。結露が減ることによって、窓まわりやカーテンのカビの心配も軽減され、掃除の負担をグッと小さくすることができます。
特に湿気の多い地域や冬の朝に結露がつきやすい南面の大きな窓では、トリプルガラスの恩恵を強く感じることができます。日々の暮らしの快適性と清潔さを両立できる点で結露対策としても非常に優秀な選択肢だと言えるでしょう。
トリプルガラスはガラス枚数が多いため、断熱効果だけでなく外からの騒音を減らす効果も期待できます。交通量の多い道路沿い、学校や公園の近く、近隣住宅が密集する場所などでは、静かな住環境づくりに大きく貢献してくれます。
また、仕事や勉強に集中できる環境を整えたい方や在宅ワークのスペースが必要な方にも適していると言えます。
“暮らしの質を底上げする窓”として音環境を整えたいご家庭では高い効果を感じられるでしょう。
トリプルガラスは性能が高い分、製品価格も高くなります。同じサイズの窓でも、ペアガラスと比較すると1窓あたり数万円の差が生まれ、全体で数十万円程度、窓の大きさや数によってはそれ以上の増額になる可能性があります。特に掃き出し窓やリビングの大窓など、大型窓が多い間取りでは費用差がさらに広がります。
予算と相談しながら、採用するか否かを検討しましょう。
トリプルガラスは冬の断熱には非常に強い一方で、夏場の直射日光を防ぐ“遮熱性能”はガラスの種類によって大きく変わります。
断熱性能だけを重視してトリプルガラスを採用すると、南面・西面では日射熱が室内に入り込みやすく、夏は室温が上がり過ぎてしまいます。
そのため、夏の暑さ対策には以下のような追加対策が必要です。
・遮熱タイプのガラスを選ぶ
・庇を適切な長さで設ける
・外付ブラインドやシェードを活用する
特に近年は猛暑が続き、夏の冷房負荷が増えています。冬の断熱だけで判断せず、「夏の日射遮蔽」とセットで考えることで快適な住環境につながるでしょうでしょう。
トリプルガラスはガラス枚数が多いため、ペアガラスに比べて重量が増えます。特に大きい掃き出し窓では、開閉の際に“重さ”をはっきり感じる方もいます。普段から窓をよく開ける方、換気を頻繁に行う生活スタイルの方にとっては、日常的な使い勝手に苦労する可能性があります。
また、重さが増えることでサッシへの負担も増えるため、定期的な調整が必要になることもあります。性能だけでなく、使いやすさの観点からも慎重に判断しましょう。
トリプルガラスはすべての住宅に最適なわけではありません。地域性やライフスタイル、部屋の用途によって“相性”があります。
以下のケースを参考にしてください。
◎向いているケース
・冬の寒さが厳しい地域や標高が高い場所
・道路沿いなど騒音対策が必要な環境
・大きな窓が多く、熱損失が大きくなりやすい間取り
△向いていない/慎重に判断すべきケース
・夏の日射が強い南面・西面の大開口(遮熱対策が不十分な場合)
・風通しを重視し、窓の開閉頻度が高いご家庭
・予算をできるだけ抑えたい場合(ほかの性能へ投資したほうが良い可能性)
・トイレやクローゼットなど、滞在時間が短く効果が出にくい部屋
これらのケースでは、ペアガラスでも十分な性能を得られる場合が多く、無理にトリプルガラスを採用しなくても快適性を確保できます。
住まい全体の性能バランスを考え、部屋ごとに最適な窓を選択することが大切です。
トリプルガラスを採用する際は、「すべて同じ仕様にする」のではなく、性能・コスト・暮らし方のバランスを見ながら最適な配置を考えることが重要です。
標準でトリプルガラスを採用するメーカーも増えていますが、「標準=最適」というわけではありません。地域や間取りによっては、遮熱性能が弱く夏に暑く感じるケースもあります。
標準仕様に頼らず、住まいの環境に合わせて性能を選ぶ姿勢が大切です。
庇の長さ、軒の深さ、シェードや植栽などの外構と組み合わせることで、トリプルガラスの弱点である“日射遮蔽”を補うことができます。
建物単体ではなく、敷地全体で温熱環境を整える視点が必要です。
トリプルガラスは、冬の断熱性能や結露対策、音環境の改善に大きな効果を発揮する優れた窓です。しかし、万能ではなく、夏の暑さ対策や開閉の使い勝手、そしてコストなど、慎重に見極めるべきポイントもあります。
住まいの性能は窓によって大きく左右されます。すべての窓をトリプルにする必要はなく、「効果の出やすい場所に集中して採用する」ことが、快適さとコストのバランスを両立する最適な方法です。
トリプルガラスの特性を正しく理解し、ご家庭に合った窓選びを進めていきましょう。
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大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。
大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。