滋賀で建て替えを考え始めたら|今の家の不満を次の住まいに残さない設計の考え方 | 株式会社 盛匠|滋賀県栗東市の工務店
2026/8/14

滋賀で建て替えを考え始めたら|今の家の不満を次の住まいに残さない設計の考え方

「今の家も古くなってきたし、そろそろ建て替えた方がいいのかな」

そんな話が家族の中で出始めても、すぐに「では間取りを考えよう」となるわけではありません。

建て替えには、今の家を解体すること、仮住まいを用意すること、荷物を整理すること、これから先の暮らしを考えることなど、いくつもの判断が重なります。

だからこそ、建て替えで最初に決めたいのは「何坪の家にするか」「平屋か2階建てか」ではありません。

最初に考えたいのは、今の家で何に困っていて、これからどんな時間を過ごしたいのかということです。

建て替えは、古い建物を新しい建物へ置き換えるだけではありません。何年、何十年と暮らしてきた経験を、次の住まいの設計に生かせる機会でもあります。

滋賀で建て替えを考え始めた方に向けて、今回は間取りを描く前に整理しておきたい「暮らしから設計を考える方法」を見ていきます。

建て替えだからこそ「今の家」が最高の資料になる

新築の家づくりでは、まだそこで暮らした経験がない状態から生活を想像します。

一方、建て替えには大きな違いがあります。

すでにその土地で暮らし、家の使い方を知っていることです。

たとえば、

・朝は洗面所が混みやすい
・買い物から帰ると荷物をキッチンまで運ぶのが大変
・玄関に上着や外用品が集まる
・南側の部屋でも時間帯によって暗く感じる
・道路からリビングの中が見えやすい
・洗濯物を持って家の中を何度も移動している
・使っていない部屋が増えてきた
・2階へ上がる回数が少なくなった

こうしたことは、間取り図だけを眺めていても分かりません。

実際に暮らした家だからこそ分かる情報です。

建て替えを考え始めたら、新しい家の希望を書き出す前に「今の家で不便なこと」「好きなところ」「なくしても困らないところ」を整理してみると、次の設計に必要な条件が見えやすくなります。

「収納が欲しい」をそのまま間取りにしない

建て替えの打ち合わせでは、「収納を増やしたい」「LDKを広くしたい」「ランドリールームが欲しい」といった希望が出てきます。

ただし、その言葉をそのまま間取りに置き換えるだけでは、今の家の不満が形を変えて残ってしまうことがあります。

たとえば「収納が少ない」という悩み。

単純に収納面積を増やせば解決するとは限りません。

玄関で使う物を2階にしまっている。
洗面所で使う物を廊下の収納まで取りに行っている。
掃除機を使いたい場所と収納場所が離れている。

こうした家では、収納量ではなく「使う場所としまう場所の関係」が問題になっている可能性があります。

「広いLDKが欲しい」という希望も同じです。

本当に必要なのは広さなのか。
家族が同じ空間で別々のことをできる場所なのか。
大きな家具をゆったり置きたいのか。
友人や家族が集まる時間を大切にしたいのか。

理由によって、設計の答えは変わります。

要望の言葉ではなく、その奥にある暮らしまで考える。

建て替えでは、このひと手間がとても重要です。

今の家の「好きなところ」も消さない

不満を解消することばかり考えていると、意外と忘れてしまうものがあります。

今の家の好きなところです。

「朝、この窓から入る光が好き」
「庭の木をリビングから見るのが好き」
「縁側に座る時間が好きだった」
「家族が自然とダイニングに集まる」
「玄関から見える景色だけは残したい」

建て替えでは建物そのものは新しくなっても、土地まで新しくなるわけではありません。

長く暮らしてきた場所なら、どこから光が入るか、どこから視線を感じるか、庭のどの場所をよく使うか、車をどのように出し入れしているかなど、家族だけが知っている情報があります。

すべてをゼロに戻すのではなく、「残したい暮らし」と「変えたい暮らし」を分ける。

それが建て替えならではの設計の考え方です。

10年後ではなく、その先まで家族の変化を描いてみる

建て替えを考える年齢によっては、子どもの独立や夫婦2人の暮らしが現実的になってきます。

今は4人家族でも、10年後には夫婦2人になっているかもしれません。

反対に、子どもや孫が頻繁に帰ってくる家になる可能性もあります。

だからといって、将来を予想して部屋をたくさん用意すればよいわけでもありません。

大切なのは、用途を固定しすぎないことです。

普段は趣味や仕事に使い、家族が泊まりに来たときには客間になる部屋。
将来寝室として使える1階のスペース。
家族構成が変わっても使い方を変えられる余白。

「この部屋は何室必要か」ではなく、「この場所を将来どう使えるか」と考えると、長く使いやすい住まいに近づきます。

夫婦2人の暮らしや平屋を考えている方は、SEISYO ONE STORYの考え方も参考になります。

関連ページ:SEISYO ONE STORY 平屋

平屋

建て替え=今と同じ大きさにする必要はない

現在の家が40坪だから、建て替える家も40坪。

そう考える必要はありません。

以前は必要だった子ども部屋や和室が、今ではほとんど使われていないこともあります。

一方で、収納や家事動線、趣味の場所など、今まで足りなかった空間があるかもしれません。

重要なのは、床面積の数字をそのまま引き継ぐことではなく、これから使う場所へ空間を配分し直すことです。

必要な場所にはゆとりをつくり、使わない場所を減らす。

この考え方なら、単に「○LDK」という枠だけでは見えない、その家族に合ったバランスを考えやすくなります。

実際の住まいを見るときも、外観やインテリアだけではなく、「なぜこの広さなのか」「どんな動線になっているのか」という視点で見ると参考になる部分が増えます。

関連ページ:施工事例
https://seisyo-co.com/works/

平屋か2階建てかは、最後に決めてもいい

建て替えを考え始めると、「次は平屋にしたい」という希望が出ることがあります。

階段の上り下りを減らせることや、1階で生活をまとめられることは平屋の魅力です。

しかし、最初から平屋と決めてしまう必要はありません。

敷地の広さや形、駐車台数、庭との関係、必要な部屋数、周囲からの視線などによっては、2階建ての方が暮らしやすい場合もあります。

逆に、部屋数を整理してみると、想像していたよりコンパクトな平屋で十分だったということもあります。

「平屋にするか、2階建てにするか」から考えるのではなく、

これから誰が暮らすのか。
1日にどんな動きをするのか。
どの場所でどんな時間を過ごしたいのか。
将来使わなくなる可能性がある場所はどこか。

これらを整理した結果として、建物の形を決める方が自然です。

建て替えかリノベーションか迷うなら、先に家の状態を見る

「全部建て替える必要があるのだろうか」

そう感じている場合は、建て替えだけに選択肢を絞らないことも大切です。

基礎や構造、屋根、外壁、配管、断熱、耐震性など現在の建物の状態と、どこまで間取りを変えたいのかによっては、リフォームやリノベーションを検討できる場合があります。

反対に、大きく間取りを変えたい場合や、建物全体をこれからの暮らしに合わせ直したい場合には、建て替えを含めて考えた方が整理しやすいケースもあります。

方法から決めるのではなく、「この家でこれから何を変えたいのか」から考えることが大切です。

関連記事:滋賀で実家・持ち家をリノベーションするなら?建て替え前に確認したい判断基準と進め方

滋賀で実家・持ち家をリノベーションするなら?建て替え前に確認したい判断基準と進め方

50代以降の住まい方を考えている方はこちらも参考になります。

関連記事:築30年からの暮らしを整える!50代リノベーション成功のヒント

築30年からの暮らしを整える!50代リノベーション成功のヒント

設計提案を見るときは「要望が入っているか」だけで判断しない

間取りを提案してもらったとき、多くの方が最初に確認するのは希望したものが入っているかどうかです。

パントリーがある。
ファミリークローゼットがある。
ランドリールームがある。
希望した畳数のLDKになっている。

もちろん、それも確認したいポイントです。

ただ、本当に見てほしいのは「なぜ、その位置なのか」です。

なぜ玄関の近くにこの収納があるのか。
なぜ洗面室と脱衣室を分けたのか。
なぜ窓がこの大きさなのか。
なぜ廊下を減らしたのか。
なぜ庭がこちら側にあるのか。

良い設計には、家族の暮らしと敷地条件から考えた理由があります。

建て替えなら、さらに「今の家で困っていたことが、どう解決されているか」まで確認してみてください。

要望をいくつ入れたかではなく、暮らしをどこまで読み取って設計されているか。

間取りを見るときの視点を少し変えるだけで、提案の違いが分かりやすくなります。

SEISYOの家づくりについては、こちらのページでも設計や住まいづくりの考え方を見ることができます。

関連ページ:SEISYOの家づくり

SEISYOの家づくり

建て替えは「新しい家を考える前」にできることがある

建て替えというと、新しい家の間取りや設備、外観を考えることから始まるように感じるかもしれません。

でも、その前にできることがあります。

今の家を一度、暮らしの目線で見直すことです。

不便だった場所。
家族がよく集まった場所。
ほとんど使わなかった部屋。
残したい景色。
毎日の家事で何度も歩いた動線。
将来は負担になりそうな場所。

それらを一つずつ整理すると、「新しい家に欲しいもの」ではなく、「これからの暮らしに必要なもの」が見えてきます。

建て替えは、家を一度壊してゼロから始めるように見えます。

けれど、本当はゼロからではありません。

今までその家で過ごしてきた時間も、感じてきた不便も、家族が好きだった場所も、すべて次の住まいを考えるための材料です。

新しい家を考える前に、今の家をよく見る。

そこから始めることで、建て替えは「古くなった家を新しくすること」から、「これからの暮らしを設計し直すこと」へ変わっていきます。

著者プロフィール

中島 盛夫
株式会社盛匠代表取締役[保有資格:二級建築士、宅地建物取引士]

大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。

株式会社盛匠代表取締役
中島 盛夫
[保有資格:二級建築士、宅地建物取引士]

大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。

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