「21坪の平屋」と聞くと、
「夫婦2人でも狭いのでは?」
「収納までつくったら、LDKが窮屈になりそう」
「小さな家にして、あとから後悔しないかな」
そんな不安を感じる方もいるかもしれません。
けれど、家の暮らしやすさは延床面積の数字だけでは決まりません。
同じ21坪でも、長い廊下や使う頻度の低い部屋に面積を使う家と、毎日使う場所へ面積を集めた家では、暮らしたときの感覚は大きく変わります。
大切なのは、「何坪あるか」だけではなく、その面積を何に使うかです。
今回ご紹介するのは、SEISYOが夫婦2人の暮らしを想定して考えた21坪の平屋。
15.62帖のLDKを中心に、土間収納、パントリー、W.I.C、洗面室と脱衣室、さらにLDKからつながるウッドデッキまで計画しています。
この記事では、実際の間取りを見ながら、21坪の中でどこへ面積を使い、どこを必要以上に広くしていないのかを見ていきます。
単に「小さな家の間取り」を紹介するのではなく、間取り、収納、家具、動線、外とのつながりまで一体で考えるSEISYOの「暮らし方コーディネート」の視点から、コンパクトな平屋の面積配分を考えてみましょう。
21坪は約69㎡です。
数字だけを見ると、「やっぱり小さい」と感じる方もいるでしょう。
しかし、家は床面積が大きければ、そのまま暮らしやすくなるわけではありません。
重要なのは、限られた床面積の中で、毎日使う場所にどれだけ面積を配分できているかです。
例えば、長い廊下があれば、その分だけLDKや収納へ使える面積は少なくなります。
客間や予備室を増やせば、それぞれの部屋を確保するために生活の中心となる空間を小さくしなければならない場合もあります。
また、収納が足りず、住み始めてから棚やチェストを追加すれば、本来生活に使えるはずだった場所が家具で埋まってしまいます。
だからこそ、「21坪だから狭い」と判断するのではなく、21坪がどのように配分されているかを見ることが大切です。
今回の平屋は、夫婦2人の暮らしを想定したプランです。
住まいの中心となるLDKは15.62帖。
さらに、
土間収納
パントリー
W.I.C
洗面室
脱衣室
浴室
寝室
洋室
といった空間を配置しています。
LDKの外にはウッドデッキも設けています。
見ていただきたいのは、「21坪なのにこれだけ入っている」という点だけではありません。
限られた21坪の中で、どこを必要以上に大きくせず、どこへきちんと面積を残しているのか。
そこを見ると、この間取りの考え方が分かりやすくなります。
現在、SEISYOでは、この21坪の平屋について相談できる先行相談会も開催しています。
コンパクトな家を考えるとき、
「20坪にする」
「25坪以内にする」
と、最初に数字を決めたくなるかもしれません。
けれど、本当に大切なのは、その数字の中へ暮らしを押し込むことではありません。
どんな一日を過ごしたいのかを整理し、その暮らしに必要な場所を考えることです。
例えば、朝起きてからどこで身支度をするのか。
買い物から帰ってきたとき、食品や日用品をどこへしまうのか。
洗濯した衣類をどこで干し、どこへ収納するのか。
休日はLDKで過ごすことが多いのか、それとも外で過ごす時間も楽しみたいのか。
来客はどのくらいあるのか。
こうした日常を一つずつ整理すると、「欲しい部屋」と「実際の暮らしに必要な場所」が必ずしも同じではないことが見えてきます。
SEISYOでは、間取りだけを切り離して考えるのではなく、家具、収納、動線、インテリア、光の入り方、外とのつながりまで含めて住まいを考えます。
例えば、同じ15帖のLDKでも、大きなソファやダイニングテーブルを置いて通路が狭くなれば、数字よりも窮屈に感じます。
反対に、家具の大きさや配置をあらかじめ考えておけば、必要以上に広いLDKにしなくても、過ごしやすい空間をつくることができます。
「何帖欲しいか」から考えるのではなく、そこでどんな暮らしをするのかから逆算する。
これが、コンパクトな家を考えるうえで大切な視点です。
実際の間取りを見ると、毎日の生活に直接使わない場所へ必要以上の面積を使わず、暮らしに必要な場所へ面積を配分していることが分かります。
家の中には、部屋だけでなく「移動するための場所」も必要です。
ただし、長い廊下をつくれば、その分だけ床面積が必要になります。
今回の間取りでは、各空間を比較的短い距離でつなぎ、移動するだけの面積が増えすぎない構成になっています。
もちろん、単純に廊下をなくせばいいわけではありません。
扉を開けたときに人とぶつからないか。
生活動線が交差しすぎないか。
家具を置いたあとも移動できるか。
こうした実際の使い方まで考えながら、移動空間と生活空間のバランスを見ることが重要です。
家づくりでは、
「客間があった方がいいかな」
「将来何かに使うかもしれないから、もう一部屋」
と考えることがあります。
もちろん、本当に必要であれば設けるべきです。
しかし、使用頻度の低い空間のために、毎日使うLDKや収納、水まわりを小さくしてしまうのでは、暮らしやすさとのバランスが崩れてしまいます。
今回の21坪では、使用頻度の低い空間を増やさず、夫婦2人が普段使うLDKや収納、水まわりに必要な面積を確保した構成になっています。
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コンパクトな家だからといって、すべてを少しずつ小さくすればいいわけではありません。
大切なのは、毎日何度も使う場所や、暮らしやすさに直結する場所を見極めることです。
今回の間取りでは、LDKに15.62帖を確保しています。
夫婦2人が食事をし、会話をし、テレビを見たりソファでくつろいだりする場所です。
家の中でも過ごす時間が長くなりやすいからこそ、単に帖数を見るだけではなく、家具を置いたあとの使い方まで考える必要があります。
ダイニングチェアを引くスペース。
ソファのまわりを歩く通路。
キッチンから食卓まで料理を運ぶ動き。
こうした部分まで考えると、本当に必要なLDKの広さが見えてきます。
家具を置く前の15.62帖ではなく、暮らしている状態の15.62帖を見る。
コンパクトな家では、この視点が特に重要です。
今回の間取りには、土間収納、パントリー、W.I.Cがあります。
収納は、一か所に大きなスペースをつくれば解決するものではありません。
外で使う物は玄関付近。
食品や日用品はキッチン付近。
衣類は着替える場所から使いやすい位置。
このように、「何をしまうか」と「どこで使うか」を近づけることで、毎日の出し入れがしやすくなります。
さらに、必要な場所に収納があれば、あとからLDKや寝室へ大きな収納家具を追加する必要も減らせます。
コンパクトな家ほど、「収納が何帖あるか」だけではなく、「どこに収納があるか」が重要になります。
今回のプランでは、洗面室と脱衣室を分けています。
洗面と脱衣を一室にまとめれば、床面積を抑えやすくなるケースもあります。
一方、分けることで、誰かが入浴中でも洗面台を使いやすくなります。
来客時にも、脱衣スペースを直接見せずに洗面を使ってもらいやすくなります。
コンパクトな家ほど、「一つにまとめられるか」だけではなく、同じ時間に誰がどの場所を使うのかまで考えることが大切です。
今回の間取りでもう一つ特徴的なのが、LDKからつながるウッドデッキです。
室内を広く感じさせる方法は、床面積を増やすことだけではありません。
LDKから外へ視線が抜けると、室内の壁だけで視界が止まりません。
窓の先にウッドデッキがあり、その先へ外の景色が続くことで、室内だけを見るより奥行きを感じやすくなります。
そのためには、窓を大きくすればよいわけではありません。
室内から何が見えるのか。
外から室内がどのように見えるのか。
カーテンを開けて過ごしやすいか。
光がどのように入るのか。
外とのつながりも、間取りと一緒に考える必要があります。
朝、外でコーヒーを飲む。
休日に軽い食事をする。
植物を育てる。
椅子を出して夕方の時間を過ごす。
こうした具体的な使い方があれば、ウッドデッキは単なる外観デザインではなく、暮らしの居場所になります。
21坪の室内だけで住まいを完結させず、外まで含めて暮らしの広がりを考える。
床面積とは違う方法で、住まいの豊かさをつくることができます。
コンパクトな家では、家具の選び方や置き方が、完成後の広さを大きく左右します。
「ソファが置ける」
「ダイニングテーブルが置ける」
それだけでは十分ではありません。
ソファの前を人が通れるか。
ダイニングチェアを引いた状態でも歩けるか。
冷蔵庫や収納の扉を開けられるか。
料理を運ぶ人と、LDKを移動する人の動線がぶつからないか。
家具を配置して初めて見えてくる問題があります。
だからSEISYOでは、間取りと家具を別々に考えるのではなく、暮らした状態を想定しながら空間を整えていきます。
収納が足りず、LDKにチェストを追加する。
キッチンに収納棚を置く。
寝室に大きなタンスを置く。
玄関にラックを追加する。
一つひとつは小さくても、家具が増えれば生活に使える床面積は少なくなります。
コンパクトな家ほど、完成後に家具を増やして収納不足を補うのではなく、最初から必要な収納と家具の位置まで考えておくことが重要です。
今回の間取りを見ると、「夫婦2人なら21坪あれば十分なのでは?」と思うかもしれません。
しかし、すべての夫婦に21坪がちょうどいいわけではありません。
衣類が多い。
在宅勤務をする。
趣味の道具が多い。
来客が多い。
大きな家具を使いたい。
室内干しのスペースを広く取りたい。
同じ夫婦2人でも、暮らし方が違えば必要な広さは変わります。
そのため、
「2人だから21坪」ではなく、「2人がどんな暮らしをしたいか」から必要な坪数を考える
ことが大切です。
関連記事:
老後の住み替えは平屋?滋賀・京都で考える夫婦ふたりの小さな家
夫婦2人の家と、子育て家族の家では、必要な場所や面積配分も変わります。
夫婦2人の場合、必要な個室数を抑えられる分、LDKや収納、水まわり、外部空間など、2人で共有する場所へ面積を配分しやすくなります。
掃除する面積や管理する場所を抑えやすいことも、コンパクトな平屋の特徴です。
一方、子育て家族の場合は、単純に子ども部屋を追加すればいいわけではありません。
朝、家族が同じ時間に洗面を使う。
学用品やおもちゃを収納する。
洗濯物が増える。
子どもが寝たあともLDKで過ごす。
家族それぞれの生活時間が変わっていく。
こうした場面まで考えて、必要な部屋数や収納、水まわりの配置を決める必要があります。
必要な広さを左右するのは、家族の人数だけではありません。
持ち物の量。
在宅勤務の有無。
趣味。
来客頻度。
洗濯方法。
使いたい家具。
将来の暮らし方。
こうした条件によって、同じ家族構成でも必要な坪数は変わります。
SEISYOでは、夫婦2人向けとファミリー向け、それぞれの暮らし方に合わせたデザイナーズコンパクトをご案内しています。
関連記事:
21坪なら誰でも快適に暮らせるわけではありません。
反対に、30坪あれば必ず暮らしやすいわけでもありません。
大切なのは、自分たちが毎日どこで過ごし、何を使い、どこへ収納し、どんな時間を過ごしたいのかを整理することです。
今回の21坪平屋では、移動だけに使う場所や使用頻度の低い空間を必要以上に増やさない一方で、15.62帖のLDK、土間収納、パントリー、W.I.C、洗面室と脱衣室、ウッドデッキなど、日常の暮らしに関わる場所を確保しています。
SEISYOが考えるのは、単に床面積を小さくすることではありません。
間取り、収納、家具、動線、外とのつながりまで一体で考えながら、自分たちに必要な広さを見つけていくことです。
小さく建てることと、暮らしを小さくすることは同じではありません。
20坪、25坪、30坪という数字だけでは、ご家族に必要な広さは判断できません。
現在の暮らし、持っている家具、必要な収納、休日の過ごし方などを整理すると、「残したい場所」と「小さくできる場所」が少しずつ見えてきます。
土地や予算がまだ決まっていない段階でも、まずは自分たちに必要な家の大きさから考えてみてください。
大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。
大工としてひたむきに走り続けていた26歳のある日、お客様の娘様から頂いた現場での一言、 「良い家を作ってくれてありがとう」その言葉に建築への想いが膨らんでいく気持ちに気づいた私は、 「家づくりの最初から最後まで、じっくりをお客様と対話して、一生のお付き合いがしたい」と感じ、SEISYOを立ち上げました。